私は医師でも、看護師でも、ヘルパーでもありません。
けれど、家事代行という形で、日々の暮らしに少し困難を抱える方のご家庭を訪れることがあります。
短期の記憶が続きにくいお客様。
それでも、私が伺うと笑顔で迎えてくださいます。
その穏やかで嬉しそうな表情を見ると、少しでも安心できる時間を過ごしてもらえているのかなと思います。
🧹家事代行として関わる暮らしのかたち
年齢を重ねると、物の場所を忘れてしまったり、家事の段取りが難しくなったりすることがあります。
そうした変化の中で、家の中が少しずつ整いにくくなっていくこともあります。
訪問先では、同じ話を何度も繰り返されたり、ふと不安そうな様子を見せられたりすることがあります。
途中のままになっている家事、やりかけのまま置かれた物を見ると、その方がどんな気持ちで日々を過ごしているのか、自然と考えさせられます。
お一人で過ごす時間が長く、「誰かがいてくれるとほっとする」と話されることもあります。
そんな時、家事代行という仕事の“意味”を改めて感じます。
🌿感情を入れすぎず、でも心を置き忘れない
私は専門職ではありませんし、感情移入しすぎないようにも心がけています。
深く関わりすぎると、自分自身の気持ちが揺れてしまうこともあるからです。
けれど、だからといって淡々とこなすだけにはしたくない。
お客様の暮らしが少しでも穏やかに続くように、無理のない範囲で、できる支えを届けたい。
それが、私がこの仕事に向き合うときの気持ちです。
☘️小さな整えが、安心につながる
たとえば、よく使うものを手の届く場所に置くこと。
通り道を整えること。
ほんの少し家の中を整えるだけでも、空気が変わったように感じられることがあります。
掃除の合間にお話を聞いたり、お茶を淹れて一緒にひと息ついたり。
特別なことではないけれど、その時間が安心につながるなら、それで十分だと思っています。
🕊️まとめ:暮らしに寄り添う距離感で
家事代行という仕事は、掃除や片付けを通して「日々の暮らしを支える」仕事です。
感情を入れすぎず、でも心を置き忘れない。
そんな距離感で、これからもお客様の暮らしに関わっていくことができればと思います。
今日もまた、暮らしにそっと寄り添う力になれたらーー
それが、私にできる小さな支えです。

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