全部出したはいいけれど、ここから先が悩ましい。
「残す?捨てる?どうやって判断すればいいの?」
そんな声にお応えするのが、今回のテーマです。
迷うのは当たり前。だから「基準」を持つ
服の整理で一番悩むのが、「残す?手放す?」の判断です。
高かった服、思い出のある服、いつか着るかもしれない服…
誰でも一度は迷います。
でも、迷うのは悪いことではありません。
むしろ、きちんと向き合おうとしている証拠です。
大切なのは、自分の中に判断の軸=“基準”を持つこと。
あらかじめ基準を決めておくと、迷いを整理しやすくなります。
迷ったときのチェックポイント
判断に悩んだら、以下のような基準で一度問いかけてみてください。
- ☑️この1年、着たかどうか?
- ☑️着たとき、気分が上がるか?
- ☑️着心地がいいか?
- ☑️クローゼットにあったことを覚えていたか?
- ☑️「とりあえず置いていた」だけではないか?
どれかひとつでも「NO」があれば、手放す候補になります。
反対に、迷ったまま持ち続けることで、クローゼットがパンパンになり、整理が進まなくなることの方がストレスになることもあります。
どうしても迷うなら「保留ボックス」へ(ただし、入れすぎ注意⚠️)
それでも判断がつかないときは、無理に決めなくても大丈夫。
そんなときに役立つのが「保留ボックス」です。
これは“捨てる”でも“残す”でもなく、一時的に保管する場所です。
〈📦保留ボックスのルール〉
- 半年以内に見直す期限を設ける
- 箱はひとつまで。無限に増やさない
- 日常生活で“なくても困らなかった服”は、手放しのサイン
ただし、ここで注意したいのが「悩んだらとりあえず保留」というクセです。
それでは結局、判断を先延ばしにしているだけ。
服の整理を決断した今こそ、少しシビアに、自分と向き合うチャンスです。
- 本当にまた着たい?
- その服は今の自分に必要?
と、保留にするその瞬間も、「自分で選ぶ」という感覚を大切にしてみてください。
「残す理由」が“未来”に偏っていないかチェック
服を手放せない理由の中には、“未来の自分”に期待して残しているものが多くあります。
- 痩せたら着ることができる
- 何かのイベントで使うかもしれない
- いつか似合うようになるかもしれない
でも、その“いつか”がくる前に、クローゼットの中がパンパンになってしまっていることは多いです。
整理で大切なのは、「今の自分」にとって必要かどうか。
過去や未来ではなく、“今の自分の暮らし”に目を向けてみましょう。
まとめ:迷っても大丈夫。でも、自分で決める
迷ってしまうのは、誰にでもあることです。
でも、そこからどう動くかが整理のカギです。
- 判断の軸を持つ
- 保留はあくまで“決断のための一時置き場”と考える
- 自分の暮らしに合うかどうかを基準にする
たとえ手放せなくても、それが“自分で決めたこと”なら、それでいいんです。
少しずつ、「選び取る力」を育てていきましょう。
次回は【服の整理シリーズ④】よく着る服の収納と管理のコツについてお届けします。
残した服を、“使いやすく、取り出しやすく、しまいやすく”。
クローゼットが快適になる収納のアイデアを、家事代行者の目線からご紹介します。
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