実は私自身も、家族の介護に関わっています。デイサービスへ送り出す朝の準備、通院の付き添い、お薬の管理、ケアマネジャーさんとのやりとり——そして、話を聞くこと。身体の介助はまだしていない私でも、日々、少しずつ心が削られていくのを感じます。
だからでしょうか。最近、介護をされている方の動画をよく見るようになりました。今日は、そこで感じたことを書かせてください。
介護中の家が散らかるのは、当たり前です
ワンオペで介護をされている方の日々を見ていると、みなさん、ご自分のことと家のことを後回しにされています。手が回らないから——ではなく、正確には、気力が残らないからだと思います。
介護には、「名もなき仕事」が無数にあります。送り出しの支度、書類、電話、買い物、そして愚痴や不安を受け止めること。目に見える介助の何倍もの、見えない仕事。その上で家事まで完璧にできるはずが、ありません。
散らかった部屋は、あなたが怠けている証拠ではなく、あなたが介護を頑張っている証拠です。
でも、散らかった家は「危ない」のです
ただ、お掃除の仕事をしてきた目で見ると、心配なこともあります。
床に置かれた物は、つまずきの原因になります。高齢の方の転倒・骨折は、そのまま介護が重くなるきっかけになりがちです。介助のための動線が物でふさがれていると、毎日の介護そのものが非効率で、危なくなります。
部屋が整うことは、気分の問題だけではなく、介護する人とされる人、両方の安全の問題なんです。
実は、ヘルパーさんには「制度上できない家事」があります
「うちはヘルパーさんに来てもらってるから」——そう思われるかもしれません。でも、ご存知でしょうか。
介護保険の「生活援助」は、ご本人のための、日常の範囲の家事に限られています。
- 🔹 大掃除、換気扇、窓みがき、庭の手入れ → 対象外
- 🔹 ご家族の分の食事・洗濯・お部屋の掃除 → 対象外
- 🔹 そもそも、同居のご家族がいる場合、生活援助は原則利用できません(ご家族が家事をできない特別な事情がある場合のみ)
これは、ヘルパーさんの怠慢でも、ケアマネさんの意地悪でもありません。制度が、そう設計されているんです。だから「ヘルパーさんが来ているのに、家全体はだんだん荒れていく」——これは、どのご家庭でも起こりうる、当たり前のことなんです。
その隙間を埋められるのが、私たちのような家事代行(保険外のサービス)です。身体の介助は、できません。それはヘルパーさんの専門領域です。でも、家事なら——換気扇も、お風呂も、家族全員分の家事も、制度の縛りなくお手伝いできます。
汚れていても、恥ずかしくありません
「人を呼べるような状態じゃない」——そう思って、助けを呼べない方も多いと思います。
大丈夫です。私は掃除スタッフ時代から、汚れたトイレもお風呂も、たくさんお掃除してきました。驚きませんし、何とも思いません。むしろ「よくここまで、おひとりで頑張ってこられましたね」と思うだけです。
片付けてから呼ぶ必要は、ありません。そのままで、大丈夫です。
正直に、お金の話も
家事代行は介護保険が使えない、自費のサービスです。介護はただでさえお金がかかりますから、「頼んだほうがいい」と一概には言えません。ここは正直に。
だから、もし考えるなら——毎週でなくていいんです。月に1回、2時間、水回りだけ。それだけでも、家と気持ちは変わります。
それから、お住まいの自治体には、高齢者向けの生活支援サービスなど、もっと負担の少ない公的な仕組みがある場合もあります。まずはケアマネジャーさんに「家事の負担がしんどい」と相談してみてください。それが一番の近道です。
いちばん伝えたいこと
最後に。この記事は「家事代行を頼んでください」という話では、ありません。
伝えたいのはひとつだけ——介護をしているあなたが、自分のことを後回しにしすぎないでほしい、ということです。
あなたが倒れたら、介護は続きません。あなたの休息も、あなたの気持ちの余裕も、立派な”介護の一部”です。部屋が少し整うと、呼吸が少し楽になります。その「少し」を、誰かの手を借りて作ることは、甘えではありません。
私は身体介護はできませんが、家事なら肩代わりできます。そういう存在が世の中にいることだけ、頭の片隅に置いておいてください。
「片付けてから呼ばないと…」と思っている方へ。そのままで大丈夫です。
→ 家事代行を頼む前に、片付けてから呼ばないとダメ?|むしろそのままで大丈夫です
離れて暮らす親御さんの家が気がかりな方は、こちらも。
→ 離れて暮らす親が心配なあなたへ|実家の家事代行という選択
「時間と心の余裕を守るために頼む」という考え方のお話です。
→ 「時間をお金で買う」という選択|共働き家庭で伺った、あるお話
身体の介助はできませんが——水回りのお掃除、お部屋の片付け、ご家族全員分の家事まで、制度の縛りなくお手伝いできます。「ちょっと相談だけ」でも、「まずは月1回だけ」でも大歓迎です。岡山市近郊で、介護と家事の両立に疲れたら、思い出してください。
2時間から承っております。「ここだけお願いしたい」というピンポイントのご依頼もOKです。

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